Francesca Le Lohé 2023/11/15-2023/12/15

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フランチェスカ・レロイはステージ企画や異文化交流を中心に、日本とイギリスで活動する作曲家・コミュニティミュージシャン。 2020年8月に、作家シャルロッテ・ヴューラーと共に、世界中の作曲家・音響アーティストと作家の国際的コラボレーションを可能にする「サウンド・アンド・ワード・ネットワーク」(Sound and Word Network)を立ちあげ、このネットワークにより、2022年5月には制作中のオペラ「How Was It For You?」を、としま区民センターにて上演した。この作品は森鴎外の短編小説「ヰタ・セクスアリス」(1909) から着想を得ており、日本と英国における、人間関係と性教育の問題を探求する作品である。

2019年には谷崎潤一郎の小説「鍵」を題材にしたオペラ「THE鍵KEY」の作曲家・演出家として、「第19回佐治敬三賞」を受賞。この作品は、歌手、西洋楽器、和楽器がトリオとなってそれぞれ別々の部屋で同時にパフォーマンスを行い、観客は自由に家の中を回遊しながら鑑賞するという、サイトスぺシフィックかつ総合的なもので、公演は高く評価された。フランチェスカ・レロイの作品は、TAma Music and Arts Festival(日本)、Sonorities、Tête à Tête: オペラ・フェスティバル(英国)、ロンドン建築フェスティバル(英国) など、様々な芸術祭で作品が取り上げられている。

THE KEY

Twitter: @francescalelohe

Website: www.francescalelohe.com

Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCKmrMo-c39ePjxnuKhS599Q/featured

 

 

滞在プロジェクト企画:

co・ikiでのレジデンス期間中、私は琵琶奏者の久保田晶子さんと一緒に、2023年12月10日(日)に東京の自由学園明日館で初演する新作の創作とリハーサルを行います。 新作「伊藤野枝:永く永く無限に続く道」は、作家でありフェミニストであった伊藤野枝(1895-1923)の生涯と作品に焦点を当てたものです。 その短い生涯の中で、彼女は先駆的なフェミニスト雑誌『青鞜』の執筆・編集に携わり、同じアナーキストでありパートナーでもあった大杉栄とともに、女性や労働者の権利のためのキャンペーンを行いました。

琵琶の伝統では、演奏者は楽器の伴奏をしながら戦いや武士の歴史物語を朗読します。琵琶を研究しているうちに、他の「戦士」のあり方について考えるようになり、伊藤野枝の情熱的な活動家の生涯を、伊藤野枝自身の文章をテキストにした新作を通して浮き彫りにするのに、琵琶が最適だと感じました。

初演は、伊藤と大杉が国家権力によって殺害されてからちょうど100年という象徴的な年に行われます。

特別ゲストの飯田裕子教授(近代文学・ジェンダー研究)、渡辺愛氏(日本女性作曲家会議)によるトークとともに、伊藤と同時代の日本人女性作曲家の作品とともに演奏される。

詳細とチケットはこちら:https://itonoe2023.peatix.com  

最新情報はツイッター&インスタグラムにて: @itonoe231210

 

co・ikiでのレジデンス中に作品を発展させ、コンサートの準備ができることにとても興奮しています。レジデンスを通して新たなアーティストと出会い、ネットワークを広げ、また、2015年から2021年まで東京に住んでいた時に出会った友人やアーティスト仲間と再会する時間を過ごしたいと思っています。

 

▪️パフォーマンス&トーク・スケジュール

11月29日(水)16:40 – 18:10 「伊藤野枝via琵琶: プロセス&パースペクティブ」セミナー@九州大学(オンライン)

12月10日(日)18:00 – 20:00 永く永く無限に続く道: 伊藤野枝と同時代の女性作曲家たち」コンサート&トーク@自由学園明日館講堂(東京・西池袋) 

Ticket: https://itonoe2023.peatix.com

12月13日(水)14:30~16:30 レクチャーパフォーマンス@名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリー(名古屋)