Milian Mori 2023/6/27-2023/9/7

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Milian Mori

Milian Mori(ミリアン・モリ)はスイスを拠点に活動する作曲家、デジタル・アーティスト。ソロ活動の一環として、ダンス、アルゴリズム、ピクセル、クラブミュージックを融合した作品を展開している。過去12年間で、ダンス・ミュージックに共通するボキャブラリーを拡張、投影、再解釈することを目的とした、独自の音楽言語を開発してきた。

テクノロジーと自然、二項対立と流体、アルゴリズムと精神性、二元論と三元論、機械と人間、ランダム性と自己の類似性。それらが出会うこと、また数学・幾何学・データを感情・ダンス・充実感をもって結合させることに深い関心をもっている。

彼は全ての作品において、二元論を超える空間をあらたに開こうとしており、作品自体が回答し、また疑問を呈することは目的としていない。

彼のデビュー・アルバム『AS YOU WERE LISTENING』は、ラスター・メディア・プラットフォーム(Raster Media)からリリースされ、これまでの作品の精神を受け継ぐと同時に、ポップカルチャーと芸術の融合という新たなヴィジョンを確立している。『AS YOU WERE LISTENING』では、ダブ・テクノの独特な言語を用いながら、新たな変化・要素・美学を通して同ジャンルのボキャブラリーを広げようと試みている。

 

https://milianmori.com/ (Artist Official)   /  IG: https://www.instagram.com/milianmori/

milian mori | artists | raster-media (Raster Media)

 

滞在プロジェクト企画

滞在中、日本人アーティストの泉田徹さん(https://www.toruizumida.com)とコラボレーションする予定です。泉田さんが主催する「Public Visuals (パブリック・ヴィジュアルズ)」(https://linktr.ee/publicvisuals)というコンサート・シリーズに招待いただき、滞在中3回程共演する予定です。

この度のレジデンスを通して、私はコラボレーション相手の文化をより深く理解し、実際の会場で演奏する前に入念なリサーチや準備をすることができます。

また、今回の滞在中に、もしあなたが私の音楽を発表する場を考えてくださるなら、是非別の会場でも演奏してみたい、とおもっています。

co・ikiのレジデンスプログラムに参加することは、私の芸術家としてのキャリアにとって正しいステップです。

私の作品には、池田亮司、青木孝允、ベクター・アーキテクツなど、日本から影響を受けたものがたくさんあります。ですので、今回のレジデンスは、私が日本文化を知り、交流し、変化するための土台作りになると思います。日本のみなさんと、双方にとって有益な関係を築きたいと思っています。

日本との交流の最終的な目標は、長期的な関係の基礎を築くことです。私自身、創作においても、異なる出自や背景をもったあたらしい関係やつながりを探しているからです。

お互いに有益な交流を築けることを願っています。みなさん、どうぞ宜しくお願いします。

 

※以下は滞在中の主な公演予定です。詳しくはアーティスト、co・ikiのSNSでもUPします。また、他のパフォーマンスへのお誘いも受け付けております。

[お問合せ先:contact@co-iki.org ]

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滞在背景と関心事

この6年間、私はほとんどの時間をスイスで音楽の勉強に費やしてきました。サウンドアートの学士号から始まり、2022年にはベルン大学で作曲の修士号を取得しました。

co・ikiのレジデンスは、新たな創作のための音楽と出会うために、私の心をクリアにし、長年蓄積してきた知識を手放すことができる完璧な空間となるでしょう。co・ikiのウェブサイトで写真を見た瞬間、ここがまさに私が探している場所だとすぐにわかりました。

レジデンスで最も重要なことは、日本の精神を拾い上げ、自分の音楽と融合させることです。これは、レジデンスの環境そのものを通してかたちになることだとおもいます。

私自身、この地域に住んでいる人たちや、co ikiの周りの地域にとても興味があります。今回、特別なマイクを使って街の雑音や活動を捉え、デジタル処理することも考えています。静寂に包まれ、耳を傾け、周囲の環境に心を開く作業の一環です。

あなたの国、日本の文化が私の音楽にどのような影響を与えるのか、そして私の出身地の伝統とのつながりを失うことなく、どのように自分の音楽的・美的言語と組み合わせることができるのか、とても興味をもっています。私の研究の成果は、次のソロ・アルバムで発表する予定です。