ジュリア・モンデュッチ
イタリアに生まれ、G.Bマルティーニ・ボローニャ大学音楽院のメディア音楽学科、ブリュッセル王立大学音楽院の作曲科の学士、同音楽院の修士号を取得。現在はフリーランスの作曲家として活動し、オックスフォード大学の博士課程に在籍している。ここ数年は、「間(空間)」の比喩的観念がいかに音と一時性の問題に関係しているかに注目し、現代音楽における比喩的思考と知覚の融合について研究してきた。
ジュリアの作品は、ABC Iwaki公会堂(メルボルン)、王立モネ劇場(ブリュッセル)、ラガーディア・パフォーミング・アーツ・センター(ニューヨーク)、リビウ・フィルハーモニー(ウクライナ)、シェルドニアンシアター(オックスフォード)等各国で演奏されている。
滞在プロジェクト企画
「トーキョー・ポラロイド」
「私は、この度のco・iki滞在中に、日本の美学から着想を得た一連のアンサンブル作品を創作します。このプロジェクトは「間(空間)」の概念と現代曲における音とかたちの事象との関係性についてリサーチする、自身の博士研究から派生しています。創作する各作品は特定の場所、コンセプト(例:「無常」)、芸術形態(例:「能」)をインスピレーションとし、音楽に関連する要素・イメージ・動きとの関係を探っていきます。
本プロジェクトは長きに渡る日本文化への興味関心から生まれ、日本の文化・音楽・伝統を深く学びながら自身の芸術活動の幅を広げていくために考えられたものでもあります。」